Q:脳卒中の後遺症”痙縮”ってなに?

脳卒中や頭部外傷においては、運動麻痺肢に痙縮(けいしゅく)と言う運動麻痺とは全く異なる機序で生じる機能障害が発症の1、2ヶ月前後から生じてきます。麻痺した手足における筋の異常活動状態(muscle overactivity)と定義されており、手足を動かすことや速い速度で歩行することにより麻痺肢の筋緊張が異常に亢進してくる病的な症状です。脳卒中後遺症者の40%前後に生じるとされています。慢性期には痙縮が持続することで下肢は内反尖足位(Wernicke-Mann肢位)となり、さらに慢性的な疼痛の原因となります。従来は経口の抗痙縮薬剤が使用されていましたが、十分な改善効果が得られていませんでした。

Q:ボツリヌス(ボトックス)治療とはどんな治療なの?

2010年からA型ボツリヌス毒素から作成されたボツリヌス製剤の使用が上肢痙縮と下肢痙縮に対して保険適応となりました(脳性麻痺の下肢尖足には2009年より保険適応)。それによりこれまでは改善困難であった上肢の屈曲肢位や下肢内反尖足の改善が可能になりました。痙縮が慢性化しないためには、痙縮が発現する早期にボツリヌス(ボトックス)治療を実施することが、運動麻痺とその後のリハビリテーション効果を引き出すためには有効であることが明らかにされています。回復期リハビリテーションの時期で痙縮が認められる時にはボツリヌス(ボトックス)治療が必要となります。

当院のボツリヌス治療の実績

平成29年(1月~6月)治療実績:187件

下肢装具脱却に対する取り組み

当院でボツリヌス治療+短期集中リハビリテーションを実施し48%(81人中38人)が自宅内などでの装具からの脱却が可能となりました。
第3回 日本ボツリヌス治療学会学術大会(2016)
発表:島本祐輔(理学療法士)、「ボツリヌス治療+集中理学療法による下肢装具の脱却に向けた取り組み」

当院でのボツリヌス治療実施例

- お気軽にご相談させてください -

0263-54-0012
午前 / 8:30~12:00 午後 / 15:00~17:30

詳しくはこちら