物忘れ外来
もの忘れ外来のご案内
加齢により体力が落ちたり動作が鈍くなったりするのと同様に、脳の働きも少しずつ低下しています。日常生活に支障をきたさない程度のもの忘れなら「年のせい」と解釈して、受診が遅れ、早期発見・早期治療の機会を逃しているかもしれません。
「もの忘れ」の中には、「認知症」の初期症状のものもあります。また、服用しているお薬の影響や身体の病気によって、認知症を思わせるような症状が生じている場合もあります。
認知症には様々な原因があり治る認知症もたくさんあります。もの忘れが進まないようにするには、現在の脳の状態を調べ、定期的に検査をすることをお勧めします。
【「MCI」について】
最近アルツハイマー病の前段階としてMild Cognitive Impartment(通常MCIと呼んでいます。日本語では“軽度認知障害”)という言葉が注目されています。この状態は軽いもの忘れのみの段階です。日常生活で、よくもの忘れをするなと思った状態の中には、MCIである方もおられ、少なくともその一部の人はアルツハイマー病の始まりなのです。最近の報告ではMCIを診断された人の中から年12%くらいの方がアルツハイマー病を発症するといわれています。
最近もの忘れがひどくなったかなと思ったら・・・
もの忘れの健診をしてみませんか?
もの忘れ外来では
【こんなアドバイスをします】
- 認知症の進行を遅くする、認知症になりにくい生活習慣について。
- 認知症に伴う介護やリハビリテーションについての重要性・知識・情報など。
- 当院では、医師の指示のもとソーシャルワーカーが他職種と連携を取り、認知症の患者さんに適した施設や介護保険サービスの御紹介、各種制度の御案内、御家族の生活の相談、支援を行っています。
御相談は地域医療連携室で承っております。
【どんな検査をするのでしょうか】
- 血液検査、心電図、胸部X線検査
認知症の原因となる疾患の有無を調べます。 - 頭部CT、頭部MRI、脳血流(キセノンCT)、脳波
脳萎縮・脳梗塞など脳の状態、脳血流や意識状態など、脳の働きについて調べます。 - 神経心理学的検査
基礎的な認知機能や高次な認知機能まで広く調べます。現在の状態が、年相応なのか、認知症の初期症状なのかを診断致します。必要な場合には他科とも連携して治療を進めていきます。
もの忘れにお悩みの方、またもの忘れに悩むご家族がいらっしゃる方は
ぜひ一度ご相談ください。
詳しくはこちら → お問い合わせ